Works
ウエディングドレスのクリーニング&しみ抜き処理
挙式利用後に一ヶ月ほど経ってからビスチェ各所に黄色いシミが顕在化してきたウエディングドレスのクリーニングを承りました。
利用直後にはそうしたシミは見当たらなかったとの事ですが、おそらく食べ物の油がはねて付いてしまったものが時間の経過で酸化変色してきたものかと思われましたのでまずは全体をクリーニングした後に各所部分的に追加工程でしみ抜きを行いながら変色を改善させて頂きました。
基本的に撮影のみだったとしても、利用の為に一回着用したウエディングドレスはクリーニングになるべく早めに出した方がこの様に後から変色が出てくるリスクが格段に減少しますので是非ご検討下さい。
又、フリマサイトなどでお譲り出品しているウエディングドレスの中には「クリーニングは行っていませんのでその分価格を低く設定しています」といった様な紹介文を見かけますが、たとえ状態がよかったり今の所それほど汚れていないなどと記載があったとしてもクリーニングをしていないドレスは購入しない方がいいです。購入後に届いたら想定よりも汚れていたり、今回紹介させて頂いた事例の様に、申告されていないシミの顕在化による変色が生じている可能性があります。実際、そうしたドレスをお預りしてクリーニングをしたことがありますがどのお客様からも「ここまで使えない状態だったとは思わなかった」といったニュアンスのコメントを頂きます。結局クリーニング代も高くかかってしまいますので今後のご参考にして頂ければ幸いです。

しみ抜き前。こうした変色のシミは通常クリーニング工程のみでは完全に除去は出来ないケースが多いです。

しみ抜き後。それぞれのウエディングドレスの素材に合わせた最適なしみ抜き方法を選択して改善作業を行います。今回のドレスも綺麗に除去が出来ました。