Works
ヴェラウォンドレスクリーニング&特殊処理
ヴェラウォンヘイリーのドレスクリーニング後の部分処理工程です。
今回は前撮りでご利用になられた東京のお客様が挙式前にクリーニングをご希望されたのでお預かりしたドレスです。
挙式利用は約1ヶ月半後でしたので、その間に汗などによる部分変色が起きない為の工程を全体クリーニング後に施している所です。
ヘイリーはシルク素材の割合が非常に高いので基本は風合い重視のドライクリーニングです。
ところが、ドライクリーニングは水溶性の汚れを除去する事が実は苦手です。白系のスカートやジャケット類をクリーニングに出して翌年クローゼットから取り出したら部分的に薄茶色いシミが出ていた事はありませんか?
クリーニングに出す時には見えなかった部分的に付いていた水溶性のシミが時間の経過と共に変色してきたのが主な原因です。
このphotoはこうしたシミが浮き出てくるリスクを極力減らす作業を汗などが残りやすい場所をピンポイントで施している所です。
又、ヘイリーのフリルは切りっ放しの裁断の為利用中の動きや生地と身体の摩擦で特に脇周りの切りっ放しの部分の横糸がどうしても抜けてしまいます。
今回は汗処理工程の後に目立つ部分をカットして調整させて頂きました。ある意味あまり綺麗に切りすぎるとすぐに横糸が抜けてしまうので、若干縦糸が出ている程度までで対応させて頂きました。