兵庫県のお客様からご注文頂きましたヴェラウォン1g029バレリーナの脇周り変色改善工程です。

 

ドレスの脇などにクリーニングで除去出来ない汗などの成分が残っていますと、時間の経過や光（主に紫外線を発生する日光や蛍光灯など）によって最初は見当たらなかった変色が時間と共に現れるリスクが非常に高く生じます。今回は既に変色していたお客様のドレスをクリーニング後に追加工程にて更に改善を図りました。

 

写真内の６分割されている工程は左上から1→2→3、下の左に移って4→5→6という順番になります。

 

クリーニング業界ではシミ抜きを動画で案内している所もありますが、実際はそこだけが持つ特殊な秘伝の技でもありませんし、そうしたものを見ている範疇では動画撮影の中で確実に除去が可能なシミに対してアプローチしている広告的な側面を感じます。

 

（ただし、どの会社もこうした工程を常に行う＆技術を持っているというわけでもありません。）

 

ジャンルは違いますが一般衣料の激安即日クリーニング取次チェーン店で黄ばみのシミが「シミ抜きしましたがこれ以上は生地を傷める可能性があるので除去出来ませんカード」と共によく戻ってくるのは、確かに無理なシミ抜きをすれば生地が傷みますが、手間とコストがかかるから実際はシミ抜きをほとんどせずにとりあえずカードを付けて戻しているのが現状です。

 

工程3までは普通のオーソドックスなシミ抜きですが、工程4からは部分的に漂白していく形となります。

 

生地に合わせた漂白剤のチョイス（過炭酸ナトリウム、過酸化水素水、塩素系、ハイドロサルファイト等々）や温度、時間調整を考えて作業していきます。

 

お譲り系や委託販売店などで購入されたウエディングドレス（特に真空パックされていたものやセカンドオーナー以降）には脇周りが黄色く変色したものを時折拝見しますが改善は可能ですのでご相談下さい。

 

※但し、部分的シミ抜き対応は行っていませんので全体クリーニングのご注文の中でのサービス対応工程となります事をご了承下さい。